様々な質問に流ちょうに回答を返す、米オープンAIの「ChatGPT」。常識を覆す完成度の対話型AIの衝撃はすさまじく、米グーグルは非常事態を宣言。米マイクロソフトはオープンAIに1兆円規模の投資を決め、検索エンジンに組み込んだ。だが、ビッグテックを揺さぶる地殻変動すら、まだ序章にすぎない。当初はただ面白さに興じていた個人や企業。その目の色がここにきて一変している。広範囲にわたり、劇的な生産性向上に寄与することが分かってきたからだ。経済、社会、国家に大きな影響を与える新たなAI革命。その最前線を追う。(ChatGPT取材班)(写真=koya79/Getty Images)
(取材班は以下のメンバーで構成した。島津 翔=シリコンバレー支局、多田 和市、吉野 次郎、佐伯 真也=上海支局、武田 安恵、佐藤 嘉彦、三田 敬大、藤田 太郎、朝香 湧、生田 弦己、馬塲 貴子、中田 敦=日経クロステック、広岡 延隆)
CONTENTS
PART1
使いこなさねば生き残れない
対話型AIの威力に個人も企業も夢中
PART2
オープンAIとは何者か
ChatGPTの舞台裏に4つのブレークスルー
PART3
失われる「日本語」という防壁
激化する国際世論戦、中露の工作に警戒