企業は今、空前のコストアップに見舞われ、値上げの決断を迫られている。値上げに成功する企業と客離れに泣く企業を分けるのは、熱烈なファンがいるかいないか。本誌は2022年に続き、2回目となる1万人規模の消費者調査を実施し、「顧客推奨度(NPS)」という尺度で、10業種の企業・ブランドをランキング化した。ファンが愛する「推し企業」はいかに生み出されるのか、ブランドを磨く秘訣に迫る。(イラスト:PIXTA)

(佐藤 嘉彦、藤原 明穂、酒井 大輔、上岡 隆)

CONTENTS

PART1
業界大手、必ずしも「最強」にあらず
高額・後発でも勝てる ファンつかみ下克上

COLUMN
「推し活」の経済効果、企業を動かす

PART2
アップルはやっぱり強かった
業界トップ企業に学ぶ ブランドの磨き方

PART3
JALや楽天カードに見るNPS活用術
データから課題発見 不断の改善で強く

COLUMN
NPSは業績アップの「先行指標」

PART4
売れ続ける王将、トミカ、メルセデス
値上げは怖くない 強固なファンが下支え

(調査概要)2023年1月に調査会社マクロミルに依頼し、インターネット上で20歳以上の男女にアンケートを実施。1万335人から回答を得た。10分野の最大10社の商品・サービスについて、直近1年以内に利用したことを確認した上で、その商品・サービスについて「友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか」と尋ねた。回答は「全く薦めない」の0点から「強く薦める」の10点まで11段階の選択式。「顧客推奨度(NPS)」の定義に基づき、10~9点を選んだ人を「推奨者」、6点以下を「批判者」とし、全体に占める推奨者の割合から批判者の割合を引いてNPSを算出した。スコアは四捨五入しているため、計算が合わない場合がある。回答者数が100人未満だった企業・ブランドは除外した。
(調査概要)2023年1月に調査会社マクロミルに依頼し、インターネット上で20歳以上の男女にアンケートを実施。1万335人から回答を得た。10分野の最大10社の商品・サービスについて、直近1年以内に利用したことを確認した上で、その商品・サービスについて「友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか」と尋ねた。回答は「全く薦めない」の0点から「強く薦める」の10点まで11段階の選択式。「顧客推奨度(NPS)」の定義に基づき、10~9点を選んだ人を「推奨者」、6点以下を「批判者」とし、全体に占める推奨者の割合から批判者の割合を引いてNPSを算出した。スコアは四捨五入しているため、計算が合わない場合がある。回答者数が100人未満だった企業・ブランドは除外した。
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日経ビジネス2023年2月27日号 8~9ページより目次