コロナ後の経済再開とウクライナ危機により世界的なインフレが進んだ2022年。浮かび上がったのは、経済活動を支えるエネルギーや人材が足りない構図だ。資源・食料の価格や人件費の上昇が相互に連鎖するインフレドミノは止まらず、前年比でのインフレ率はピークアウトしても、コスト高が定着した経済に移行する。市民生活や企業活動の前提を大きく変えかねない「欠乏経済」。統計や日々のニュースでは伝わりにくいその実態を、欧米の現場からリポートする。(写真=Daniel Grizelj/Getty Images)

(ニューヨーク支局 池松 由香、ロンドン支局 大西 孝弘、藤田 太郎)

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日経ビジネス2023年2月6日号 8~9ページより目次