国内の製鉄事業が4期連続赤字になり、日々キャッシュが出続ける中で、本当に自分が請け負って再建できるのかと思いました。ただ、受けた以上はやるしかない。決めたからには2年でやると覚悟しました。

 私が尊敬する経営者、ミスミグループ本社の三枝(匡名誉会長)さんが、(回復にかける期間は)2年と著書に書かれていたのと、現実的に今のキャッシュアウトの状況がこのまま2年続いたら倒れるところだったんです。金融機関の姿勢もこれ以上の貸し出しはできないという感じになっていました。

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この記事はシリーズ「沈まぬ日本製鉄 橋本改革、V字回復の真相」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。