海洋で分離・貯留されたCO2はブルーカーボンと呼ばれ、海藻類がその吸収源となる。スラグを使って海藻類をどんどん増やせば、製鉄所から排出されるCO2のオフセットにつながる──。

日鉄は脱炭素という難題に挑む
日鉄は脱炭素という難題に挑む
(写真=右:加藤 康)
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 日本の20年度の産業部門別CO2排出量は、鉄鋼が1億3100万トンと約37%を占めている。そのなかで日鉄の排出量は最も多いが、海からCO2を少しでも相殺しようというわけだ。

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この記事はシリーズ「沈まぬ日本製鉄 橋本改革、V字回復の真相」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。