インド最大手のタタ製鉄、2位のJSWスチールはオーナー企業で意思決定が速いが「当社はまだ遅い」(橋本CTO)。知見を持ち寄る合議制の良さを生かしながらスピードを上げようと、ディリップ・オーメンCEO(最高経営責任者)らも必死だ。
もっとも、買収から約3年がたち、押しも押されもせぬ日鉄の海外事業のけん引役となっている。AMNSIの21年12月期のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は、前の期比2.8倍の19億9500万ドル。22年7~9月期もJSWなどが赤字に陥る中で、しっかり黒字を確保し違いを見せつけた。
世界鉄鋼協会によると、22年1~6月の64カ国・地域の粗鋼生産量は、中国の減産が響いて前年同期比5.5%減だったが、インドは8.8%増。需要を着実に取り込んでいる。
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