改革の裏に3つの信念

 19年4月、新日鉄住金は社名を日本製鉄へと変更。橋本をトップとする新体制が船出した。しかし、巨艦は沈没寸前。橋本は“船長”として3つの帆を揚げた。

 1つ目は2年以内のV字回復だ。「このままキャッシュアウトが続けば3年目はない」という現状を踏まえ、事業再生の専門家として知られるミスミグループ本社名誉会長の三枝匡を手本とした。

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