第7波は窓口が逼迫した
第7波での全国の1日当たりの感染者数は、第5波の10倍近いが、重症者数は3分の1以下、ピークの8月23日でも646人にとどまった。21年の末ごろから日本でも広がった新型コロナの変異型「オミクロン型」は、第5波の「デルタ型」に比べ感染力は強いが、重症化しにくくなったのである。
むしろ「第7波は軽症の患者が非常に多くなって、(病床より)発熱外来が厳しい状況になった」(大阪市立総合医療センターの白野倫徳・感染症内科部長)。それは大阪だけではない。国際医療福祉大学大学院教授で同大学成田病院(千葉県成田市)の医師でもある松本哲哉氏は「第7波は感染者数急増で8月のピーク時など外来では、診察予約の電話が殺到して、通じなくなる状況になった。できる限り診察はしたが、現実的に全ては無理だった」と打ち明ける。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4844文字 / 全文6570文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「対コロナ戦 日本は強くなったのか」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?