敵対しがちだったアクティビストが、経営者と協力して脱炭素に挑む──。そんなガバナンスの新潮流、ボード3.0が米国で広がっている。投資家が社外取締役として、企業価値の向上を目指す構図だ。日本でも“お客さん扱い”にせず、経営の再構築を託す動きが出ている。あなたの会社でも、社外取締役の役割を見直してはどうだろうか。（写真=George Hammerstein/Getty Images）
（鳴海 崇、ニューヨーク支局 池松 由香、薬 文江、田中 創太）
社外取締役はこの10年で約4倍に急増
●東証プライム（旧東証1部）上場企業の社外取締役の数 注:社外取締役と、証券取引所などの基準を満たす独立社外取締役の合計、延べ人数 出所：日本取締役協会「上場企業のコーポレート・ガバナンス調査」
CONTENTS
PROLOGUE
アクティビストと対立する東芝
社外取締役は破壊者か
PART1
米国のガバナンス新潮流、ボード3.0
新型アクティビスト 友好的な社外取に
PART2
日本でも、ボード3.0の胎動
広がる社外取の役割 「市場目線」で改革
日経ビジネス2022年11月7日号 10～11ページより目次
