「日本はいずれ存在しなくなる」──。少子化が深刻化するこの国への悲観と失望が広がる。仕事との両立に悩み、産むことをためらう人はなお少なくない。このまま国が縮めば、経済活動の足場は根底から揺らぐ。いかに若い世代の不安に応え、子育てへの希望を取り戻すか。国任せではいられない。人口減少の阻止へ企業が動く。
(武田 安恵、飯山 辰之介、馬塲 貴子、ロンドン支局 大西 孝弘)
CONTENTS
PART1
朝型勤務で産み育てやすく
伊藤忠、出生率が2倍に 生産性向上と一石二鳥
PART2
子どもが急病……キリン社員は模擬体験
子育て支援のカギは「当事者目線」にあり