カリスマ経営者が時代を読んで事業を起こし、ヒットに導く。その特異な才能と経営哲学は、多くの人を魅了してきた。しかし、今はカリスマがいなくても、成長を目指せる時代だ。テクノロジーの進化によって、経営の実情がかなりの精度で「見える」からだ。把握が難しかった従業員のスキルや貢献意欲も、今や克明に分析できる。こうした情報を「人的資本」として、積極的に開示する企業も増えてきた。様々なデータを組み合わせれば、見えないリスクまであぶり出せる。経営はどこまで可視化できるのか。まだ見ぬ境地へ、一歩踏み出そう。(写真=zf L/Getty Images)

(酒井 大輔、三田 敬大、藤田 太郎、八巻 高之)

CONTENTS

PART1
ローソン、ソニーが可視化に本腰
さらば勘と経験

COLUMN
養殖、狩猟に林業、におい・・・
ここまで来た 見える化最前線

PART2
見える化でリスクを防ぐ適時予測
潜在危機から目を背けない

PART3
日立やオムロンが気付いた「非財務情報」の価値
社員の才能を戦力に

COLUMN
大企業は人的資本の情報開示が義務化へ、対応待ったなし

EPILOGUE
「可視化経営」の3つの極意
適切なKPI設定が持続的成長を生む

日経ビジネス2022年10月24日号 8~9ページより目次