現地化極め、得たブランド力

 シンガポールの高級ホテルと言えば、100年以上の歴史を誇るラッフルズホテルや、2500以上の客室を持つMBSなどが有名だ。レジャー施設が多く立ち並ぶセントーサ島には、それらに比肩するブランド力を持つ新興リゾートホテルがある。「カペラシンガポール」だ。

カペラシンガポールは国内随一の高級リゾートホテル。リナルディ社長(右下)はローカル性を極めることが重要と説く
カペラシンガポールは国内随一の高級リゾートホテル。リナルディ社長(右下)はローカル性を極めることが重要と説く

 1880年代の伝統的なコロニアル建築と現代建築が融合した館内は、広さ77m2以上の客室が約110室設けてある。カペラホテルグループのクリスティアーノ・リナルディ社長は、「宿泊客にはゆったりとした時間を館内で過ごしながら現地文化にどっぷりつかれる体験をキュレーションしている」と説明する。

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この記事はシリーズ「出直し 観光立国 「訪日客6000万人」の罠」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。