4月に北海道・知床半島沖で発生した観光船「KAZU1(カズワン)」の沈没事故は、観光を基幹産業とする斜里町に甚大な影響を及ぼした。

 8月中旬、例年なら観光のハイシーズンだが、街はひっそりとしていた。斜里町商工観光課によると、ウトロ地区にある「道の駅うとろ・シリエトク」の入館者数は、2月に2019年同月を超えて回復基調にあった。しかし、4月以降は急変。7月の入館者数は19年比37.3%減、町内の宿泊者数は同48.6%減となった。

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この記事はシリーズ「出直し 観光立国 「訪日客6000万人」の罠」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。