京セラの創業者で名誉会長の稲盛和夫氏が8月24日、死去した。90歳だった。「アメーバ経営」と呼ばれる独自の経営手法によって、一代で京セラを世界的な企業に育てた。現在、京セラは売上高2兆円到達を目指す。経営者としての舞台は一企業にとどまらず、KDDIを誕生させ、破綻した日本航空(JAL)を再建に導いた。その経営哲学は、進むべき道に迷う企業が増えている今、学ぶべき点が多い。1970年代からの本誌記事をひもときながら、松下幸之助氏と並び称されるカリスマが残した遺産とは何だったのか、振り返る。(写真=Bloomberg/Getty Images)
CONTENTS
PART1
京セラ側近や盛和塾塾生
稲盛イズム継承者が見た、カリスマの素顔
PART2
京セラフィロソフィ、六つの精進
苦悩の末にたどり着いた「無私」の境地
PART3
インタビューで振り返る
今も色あせない、珠玉の言葉