【先着300人に無料公開!】日経ビジネスは登録会員限定「無料開放」キャンペーンを実施中。評判の高かった特集記事を毎日1本ずつ、先着300名様に無料公開します。1月30日(月)~2月3日(金)は「ホンダの覚醒」特集です。

  1. ソニーとEV提携の内ソニーとEV提携の内幕 激動の時代へ秘めた野心 1月30日(月)12時~
  2. GM、CATL、グーグルとも組む EV時代へ「孤高」転換 要の電池は自主開発 1月30日(月)12時~
  3. ホンダ、拡大戦略のツケ 収益回復に遅れ 1月31日(火)12時~
  4. 事業の垣根を越えて知見持ち寄る 二輪車でも反撃へ 牙城死守へ「生態系」 2月1日(水)12時~
  5. アシモの無念、空飛ぶクルマで晴らす 狙うは真の「革新者」 モノも市場も創造 2月2日(木)12時~
  6. 車ではなく、未来をつくる 宗一郎が残した道しるべ 2月3日(金)12時~
  7. 三部ホンダ社長 過去の成功体験は邪魔 2月3日(金)12時~(今回)

2021年4月の社長就任以来、「第2の創業」と公言して矢継ぎ早に改革を打ち出してきた。社内を鼓舞する背景には「ここで変わらなければホンダはなくなる」というほどの危機感がある。自動車業界の大変革期を迎え、ホンダをどう導こうとしているのか。

(聞き手は 本誌編集長 磯貝 高行)

(写真=的野 弘路)
(写真=的野 弘路)
PROFILE

三部 敏宏[みべ・としひろ] 氏
1961年生まれ、87年広島大学大学院工学研究科修了、ホンダ入社。2014年執行役員、16年本田技術研究所取締役専務執行役員、18年ホンダ常務執行役員兼本田技術研究所取締役副社長、19年本田技術研究所社長、20年ホンダ専務取締役、21年4月から現職。大阪府出身。

電気自動車(EV)事業で、ソニーグループと提携しました。改めてその経緯や狙いを教えてください。

 ガソリン車からEVに変わると、車の価値が変わると思います。ホンダの中でも色々やってきたのですが、なかなか自動車会社の域を出ない、想定を超える面白い話があまり出てこない、と思うところがありました。

 その頃、世の中では異業種の組み合わせで新しい価値を生むという話が一般的になっていました。そこで、自動車会社じゃないところと組むことで殻が破れるかもねという話が出てきたわけです。

 日本の産業全体にとっても良い事例にしたいという思いもありました。その中で、一番インパクトがあるのはソニーさんだなと思い、「まずはスタディー(ワークショップ)をしてみましょう」と声をかけました。

 若手を中心にワークショップをしてみたところ、数カ月後に「面白いものができそうです」と報告が上がってきた。吉田さん(ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長)に会い、日本の産業全体に新しい流れを生み出せれば、という話もしました。それで、「じゃあ、やりましょうか」と。そこからは速かったですよ。

 2025年に発売するEVは、買った後から進化する車にします。ギリギリまで入れられるものは入れて、間に合わないものは後から入れるハード構成にします。今の我々のビジネスモデルとは全く違うので、まずはしがらみのない新会社から始めていこうというわけです。

ソニーでもホンダでもない存在

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