【先着300人に無料公開!】日経ビジネスは登録会員限定「無料開放」キャンペーンを実施中。評判の高かった特集記事を毎日1本ずつ、先着300名様に無料公開します。1月30日(月)~2月3日(金)は「ホンダの覚醒」特集です。

  1. ソニーとEV提携の内ソニーとEV提携の内幕 激動の時代へ秘めた野心 1月30日(月)12時~
  2. GM、CATL、グーグルとも組む EV時代へ「孤高」転換 要の電池は自主開発 1月30日(月)12時~(今回)
  3. ホンダ、拡大戦略のツケ 収益回復に遅れ 1月31日(火)12時~
  4. 事業の垣根を越えて知見持ち寄る 二輪車でも反撃へ 牙城死守へ「生態系」 2月1日(水)12時~
  5. アシモの無念、空飛ぶクルマで晴らす 狙うは真の「革新者」 モノも市場も創造 2月2日(木)12時~
  6. 車ではなく、未来をつくる 宗一郎が残した道しるべ 2月3日(金)12時~
  7. 三部ホンダ社長 過去の成功体験は邪魔 2月3日(金)12時~

電気自動車(EV)の大競争に挑むホンダの前には幾重もの壁が立ちはだかる。自主独立路線などこれまでの流儀に固執するばかりでは勝機を切り開けない。何を残し、何を捨てるのか──。生き残りをかけた変革の実態に迫る。

栃木県芳賀町の本田技術研究所(本社・埼玉県和光市)でホンダがEVへの搭載を目指す全固体電池の研究開発が進む。密度が高いほど、小さな電池から大きなエネルギーを取り出せるため、生産技術の確立が量産化の鍵となる(写真=的野 弘路)
栃木県芳賀町の本田技術研究所(本社・埼玉県和光市)でホンダがEVへの搭載を目指す全固体電池の研究開発が進む。密度が高いほど、小さな電池から大きなエネルギーを取り出せるため、生産技術の確立が量産化の鍵となる(写真=的野 弘路)

 「2階に上げて、はしごを外す」。ホンダの開発現場でよく聞かれるフレーズだ。厳しい環境に技術陣をあえて追い込み、極限の状態で知恵を絞らせる。苦しい場面に発揮される個人の力を信じる文化が根強く残る。

 「社外の人から見れば『2階じゃなくて10階だろ』と思うかもしれません」。こう話すのは研究開発(R&D)子会社、本田技術研究所で全固体電池の開発を率いる梅津健太氏だ。将来の電気自動車(EV)向け電池の本命と目される全固体電池。EV競争の行方を左右する先端技術とあって、ホンダも自主開発に力を注ぐ。

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