日本を代表する企業の日立製作所だが、社内の日常がオープンになることは少ない。仕事を効率化し、組織を束ねる。ユニークな同社の横顔をのぞいた。

(写真=アフロ)
(写真=アフロ)
 1  小島社長へのメール あて名は「コジ」
(イラスト=伊野 孝行)
(イラスト=伊野 孝行)

 執行役以上の役員とメールをやり取りするときに、名前をカタカナ2文字程度に略す。「様」など敬称は使わず、代わりに丸カッコでくくる。小島啓二社長兼CEO(最高経営責任者)あてなら「(コジ)」、東原敏昭会長なら「(ヒガ)」と書く。時間短縮などが目的だ。

 この「字短」ルールは、事業部のあるビルや工場、部署の名称などにも当てはまる。例えば本社機能がある東京・千代田の日本生命丸の内ビルは「NM」と略す。社内便のあて先など使用する場面は多く、社内サイトの一覧表で略称を確認する。

 2  部長代理より下の印肉は黒

 部長代理に当たるポスト以上の「管理職」はハンコの印肉に赤を、それ以外は黒を使う慣習がある。単なるステータスではなく、管理職の承認が得られていることが分かりやすい利点がある。ただ、ハンコレスの浸透で、最近はこうした文化が薄れている。