日立製作所の新章が始まる。経営トップ3代が演じた復活ストーリーは幕を閉じる。10年以上かけた事業構造改革にめどがつき、22あった上場子会社がついにゼロになる。次なる舞台は、DX(デジタルトランスフォーメーション)市場。約1兆円で買収した米社とともに、仏シュナイダーや米アクセンチュアなどライバルに挑む。グローバルリーダーになれるのか、この戦いは見逃せない。(写真=Who_I_am/Getty Images )
(中山 玲子、岡田 達也、藤中 潤)
CONTENTS
PART1
日立が1兆円で買収 米グローバルロジック、変革の起点に
PART2
日立、DXのカギ握るデジタル人材10万人へ 独自資格で育成
COLUMN
お昼に流れるCMソング、メールは「字短」で…日立の横顔
PART3
日立、トップがつないだ改革のバトン 「沈む巨艦」に大なた
INTERVIEW
日立の東原会長が語る改革「組織のサイロを壊し、黒船を呼び込んだ」
PART4
250兆円のDX市場 日立の競合はシュナイダーやアクセンチュア
編集長インタビュー
日立の小島社長「俊敏さがなければ負ける」