【先着300人に無料公開!】日経ビジネスは登録会員限定「無料開放」キャンペーンを実施中。評判の高かった特集記事を毎日1本ずつ、先着300名様に無料公開します。2月6日(月)~2月10日(金)は「異端児に託す経営」特集です。

  1. JR西日本、元保線マン率いる新事業に若手社員が続々と集結のなぜ 2月6日(月)17:00~
  2. もう凡人では抗えない お堅い企業も積極登用 異端児が拓く新境地 2月7日(火)17:00~
  3. ANAに帝人、川崎重工…はぐれ者トップを育んだ3つの物語 2月8日(水)17:00~(今回)
  4. 課題山積の地方自治体で躍動するアウトロー、前例踏襲の壁を突き破れ 2月9日(木)17:00~
  5. パナソニックも模索する変革の道 異能活用、3つの鍵 2月10日(金)17:00~

出向や転籍など、回り道を余儀なくされた社員が結果を残し、本体に戻る。保守本流の王道を歩む者には味わえない経験を基に組織改革のタクトを振る。混迷の時代を切り開くはぐれ者トップ、その過去と未来を追う。

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 「新しい価値創造の種をまいていってほしい」。2020年4月、ANAホールディングス(HD)社長の片野坂真哉(現会長)がこんな思いを託し、中核事業会社の全日本空輸(ANA)に招へいしたのが、日本版LCC(格安航空会社)のビジネスモデルを確立させた「異端者」、ピーチ・アビエーション前CEO(最高経営責任者)の井上慎一だ。

全日本空輸(ANA)社長 井上 慎一 氏(写真=つのだよしお/アフロ)
全日本空輸(ANA)社長 井上 慎一 氏(写真=つのだよしお/アフロ)

 三菱重工業を経て1990年にANAに入社した井上。「アジア市場を取り込むLCCのビジネスモデルをつくり上げてくれ」。中国・北京に駐在していた2008年、当時の社長の山元峯生に呼び出され、こう命を受けた。香港に設けられ、部下は1人だけというアジア戦略室のトップに就く。

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