日本の総人口の約3割が暮らす首都圏の中枢、東京が岐路に差し掛かっている。テレワーク普及で働き方が変化し、オフィスの需給バランスにゆがみが生じている。新型コロナウイルス禍の中で強行した東京五輪はレガシー活用という課題を残した。ロンドン、ニューヨークに次ぐ世界3位の評価だが、新興国がじりじり追い上げる。人材と資本が一極集中する東京の弱体化は、ひいては日本の衰退につながる。2040年、50年も世界有数の都市であるために、東京には“再起動”が必要だ。(写真=ロイター/アフロ)
(三田 敬大、酒井 大輔、藤田 太郎)
CONTENTS
PART1
都心でも「人口流出」の衝撃
迫るは市況悪化か 新市場の創出か
PART2
TOKYOを世界に売り出せ
街が培った知見で世界中を魅了する
DATA
DATAで見るTOKYO
都市ランキング世界3位 東京の強みはどこに?