日本調達分が中国に回ったか

 委員らの懸念が現実になったかのようなことが起きたのはその直後だ。JERAは21年末、中部電力時代から25年続いていたカタールとの大型契約を終了。受け入れ量は同社の年間調達量の6分の1に相当する約500万トンあったが、更新しない判断をした。カタールとの契約が買い手側の転売を制限する仕向け地条項付きであることも影響した。

 なぜ、契約は更新されなかったのか。JERAの小野田聡社長は会見で「条件が合わなくなった」と述べたが、橘川氏は「30年のLNG使用量が減少すると公にされたことが恐らく交渉に響いた」と指摘。加えて「中国、韓国勢が日本の第6次計画の英文版を持って交渉に臨んでいたとしてもおかしくない」と話す。

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