高卒就職者の急減が影響

 では、なぜ大卒就職率は大幅に低下したのだろうか。その理由は「高卒就職者の急減」にある。1990年代初めには約60万人いた高卒就職者は、就職氷河期が終わる2005年には約3分の1の20万人にまで減少した。そしてその後も戻っていない。

 減少に大きな影響を及ぼしたのが、1990年代以降に加速した企業の生産拠点の海外シフトだ。95年に1ドル=79円75銭を記録するなど、日本はこの時期急速に円高が進んだ。為替で製品価格が押し下げられる「円安メリット」を享受できなくなったのを機に、工場を日本より人件費の安い中国や東南アジアの国々に移す動きが相次ぐ。

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