霞が関の最前線で働く現役官僚は、労働環境や自らのキャリアをどう考えているのか。違う省庁の3人のキャリアに集まってもらい、匿名を前提に本音を聞いた。
皆さんのようなキャリア官僚の志望者数は減少傾向が続いています。なぜだと思いますか。

A氏(国土交通省、30代):ブラックな印象が染みついているのでしょう。もちろん国会対応で忙しいタイミングはありますが、課長からは残業時間をなるべく減らすよう頻繁に言われます。私の部局は風通しも良くなってきていますし、ここ数年で雰囲気がだいぶ変わったと思いますよ。
B氏(総務省、20代):厳しい環境を覚悟して入ったので、ちょっと拍子抜けしているくらいですね。国民からすれば、霞が関に往年のような勢いが感じられず、官僚の存在感が薄らいでいるのではないでしょうか。中にいる私も、やりがいのある職業と自信を持って言い切れないところがあります。
C氏(文部科学省、40代):人気だった時代があったのか、もはや怪しいですよね。1990年代半ばの過剰接待を機にキャリア官僚は「国民の敵」と位置づけられ、閉鎖的な組織性も手伝って「どうせ悪だくみしている」と白い目で見られ続けているわけですから。ただ全体の志望者が減っても、その上澄みには能力の高い人材がたくさんいますから、危機感はそれほど強くないというのが本音です。
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仕事が厳しいのに、民間企業に比べて薄給ではないですか。
C氏:同窓会に参加して、給料の話題になったらトイレに立ちます(笑)。
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この記事はシリーズ「官僚再興 このままでは国が沈む」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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