37年にわたって日清食品グループのトップを務めてきた宏基氏。創業者が生んだブランドを育て、それを乗り越える新ブランドも生もうとしてきた。それだけではない。創業者の魂の「仕組み化」にも心血を注いだ。

日清食品ホールディングス社長・CEO(最高経営責任者)
日清食品グループの経営トップに就任して37年。どんな会社に育てたいと考えてきたのですか。
企業の進化や存続は消費者の評価に懸かっています。良いものを提供すれば消費者に買ってもらえる。すると企業が成長する。その循環を繰り返してきました。
環境の変化に適応して「消費者にとってもっと良いものがあるんじゃないか」と進化を続けることが大事です。「カップヌードル」だって進化しなければ淘汰されてしまう。それで「カップヌードルをぶっ潰せ」などと言ったものだから創業者と大げんかになった(笑)。
でも、その前提には「カップヌードルは最強」という思いがあるんです。「どん兵衛」や「焼そばU.F.O.」などの商品を開発した私にしてみれば、生み出した商品を育てるにはカップヌードルをぶっ潰すぐらいの気概が必要だった。
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この記事はシリーズ「日清食品3代 破壊の遺伝子」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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