この記事は日経ビジネス電子版に『産声上げた「もう一つ日清食品をつくる」事業』(5月23日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月30日号に掲載するものです。

おいしくて、低カロリーかつ体に必要な栄養素を摂取できる。そんな夢のような「完全栄養食」の事業に日清食品が乗り出した。それは「即席麺の会社」という殻を破ろうとする若き経営者の挑戦だ。

楽天グループの本社にあるカフェテリアで完全栄養食の提供を始めた。カレーライスやハンバーグ弁当などがある(写真=2点:北山 宏一)
楽天グループの本社にあるカフェテリアで完全栄養食の提供を始めた。カレーライスやハンバーグ弁当などがある(写真=2点:北山 宏一)

 黄色地に「KANZEN MEAL(完全メシ)」と紺色で記したのぼりが立つブースがオープンすると、すぐに行列ができた。様々な年齢や性別の人たちが期待に満ちた表情で自分の順番が来るのを待っている。

 2022年5月中旬。ここは楽天グループ本社9階にあるカフェテリアだ。ブースに並んでいた楽天社員たちのお目当ては、試験導入したばかりの「完全栄養食」のメニューだ。低カロリーでおいしく、体に必要な栄養素を一度に摂取できるという触れ込みだ。「本当においしいのか」「食べるほど健康になるなんて眉唾ではないのか」──。並んでいる人たちからは、その実力を見定めてやろうじゃないかという雰囲気も伝わってくる。

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この記事はシリーズ「日清食品3代 破壊の遺伝子」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。