5つの「供給網リスク」

 ただ、これまでの値上げは序章にすぎず、4月からは怒濤(どとう)の値上げラッシュが起きている。花王は4月から乳幼児用の紙おむつの価格を引き上げ、6月から順次ロッテがアイス58品を5.5~8.7%引き上げ、不二家も7月12日発売分から菓子商品を約5~10%値上げする。帝国データバンクによれば、食品や飲料メーカーの105社が累計6000品目超の値上げを検討しているという。

 食料品や日用品メーカーだけではない。エネルギーや金属価格の高騰を受けて、鉄鋼や工作機械、部品、樹脂製品、家電などあらゆるものの値段が上昇している。日本企業のお家芸である原価低減だけではこの難局を乗り切れない。企業努力の限界を超えた原材料高にメーカーが悲鳴を上げ、一斉に値上げにかじを切った。

注:上2段は日経POS情報に基づく。2022年3月の平均店頭価格の前年同月比上昇率(写真=PIXTA)
注:上2段は日経POS情報に基づく。2022年3月の平均店頭価格の前年同月比上昇率(写真=PIXTA)
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この記事はシリーズ「絶望物価 負のスパイラルが始まった」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。