バブル期に不動産や金融商品の運用に失敗し、経営危機に陥った伊藤忠商事。今やその稼ぐ力は三菱商事や三井物産など財閥系商社と肩を並べ、2022年3月期も最終利益8000億円超の高水準での首位争いを繰り広げる。日本の産業史では珍しい下克上をけん引したのが、岡藤正広会長CEOだ。繊維事業で実績を残したその「商人道」は、今やグループ全体に浸透しつつある。そして今、多様な事業をデジタルで束ねる新たな成長フェーズに入った。伊藤忠の強さは何か。商社の役割をどう再定義しようとしているのか。内側に迫る。(写真=ロイター/アフロ)

(鷲尾 龍一)

CONTENTS

PART1
成り上がり伊藤忠
負け癖を払拭した岡藤流「逆張り×統率」

PART2
データこそ資源
伊藤忠、「デジタル群戦略」で挑む

PART3
財務で見る商社3強
資源依存の三菱・三井 伊藤忠は「コツコツ型」

PART4
建機、電池……
成長の種は現場に 伊藤忠は「総合」再定義できるか

OB座談会
伊藤忠卒業生のエール
「経営者が自然に育つオオカミの集団であれ」

編集長インタビュー
伊藤忠商事・岡藤会長CEO
「慢心すれば、一瞬で落ちる」

日経ビジネス2022年4月25日号 8~9ページより目次