この記事は日経ビジネス電子版に『スーパー、止まらぬ再編 オーケーの野心くすぶる激戦・関西』(4月13日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』4月18日号に掲載するものです。

スーパー業界の再編が激しくなっている。目立つのは、大手同士が激突する構図だ。関西スーパーを巡る買収合戦が記憶に新しい関西では、オーケーが今も虎視眈々(たんたん)と進出を狙う。

 東軍か、西軍か──。1600年、関ヶ原の戦いに勝った徳川家康は天下統一を成し遂げ、幕藩体制の構築へ突き進んでいった。武将たちが生き残りをかけて覇を競った戦国時代。今、まさに同じ構図を迎えているのがスーパーマーケット業界だ。

イオンも覇者ではない

 M&A(合併・買収)を繰り返し、天下統一へまい進するイオン。それに対し、各地の有力スーパーが根城を築き、出店拡大や安値競争、合従連衡も交えて応戦する。これまでもスーパーの再編はあったが、もはやステージが違う。従来は都道府県内など小さな地域内の争いだったが、その段階は終わり、関東や関西、中四国といったブロック首位を目指したつばぜり合いが繰り広げられている。

 イオンでさえ覇者となりきれていない激戦区がある。関西だ。2021年、スーパーの業界史に残る争奪戦が耳目を集めた。

 大阪府、京都府、奈良県に64店舗を展開する関西スーパーマーケットの経営権を巡り、関西地盤で筆頭株主のエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)と、首都圏でディスカウントスーパーを展開する第3位株主のオーケー(横浜市)が激突。オーケーは関西スーパー株主の切り崩し作戦を敢行、関西スーパー側はH2Oと関西連合を組んで株主の囲い込みを図った。

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