2022年2月24日──。ロシアがウクライナ侵攻を始めたこの日は、間違いなく歴史に刻まれるだろう。多くの命が失われる過ちを、人類がまたしても繰り返しただけではない。グローバル化の前提を覆し、国際秩序を塗り替えるインパクトがあるからだ。米国と中国がにらみ合う対立構図はさらに複雑になり、かつての冷戦がまた違う形で世界を覆おうとしている。パワーバランス、経済、産業はどう変わるのか。先を読む。(写真=AFP/アフロ)
(ウクライナ危機取材班)
CONTENTS
PART1
プーチン氏のレコンキスタ
「国家vs.国家」の時代再び
PART2
新秩序に備える世界
容易でない「ロシア切り離し」
PART4
資源や原材料の調達網に打撃
エネルギー、自動車、物流……日本を襲うコスト増とモノ不足