企業規模より「寡占」が重要

 一方で、分割は企業規模の縮小と同義だ。会社の実力が弱まったようにも見えるが、クリシュナ氏は意に介さない。「大切なのは、いかに対象の事業領域に資源を集中させて市場を勝ち取り、事業を拡大させていくか」と考えているからだ。

 PART3に登場したGEのラリー・カルプCEOも同じ判断だった。「分割すれば、顧客のニーズをより直接的に吸い上げられ、資本配分も事業ごとにできるようになる。結果として、利益を効果的に顧客の問題解決のために使える」と話す。

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この記事はシリーズ「勝ち残る「変身経営」 花王・GE・IBMの選択」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。