ハラスメントへの対応の遅れで、企業価値を毀損するリスクが高まっている。2020年6月施行の「パワハラ防止法」は、22年4月からは中小企業も適用対象となる。対策が声高に叫ばれるが、企業の大小を問わずパワハラを巡るニュースはなくならない。「すべての対人トラブルがパワハラになる」との懸念も上がる。もはや日本は「パワハラ大国」といっていい状況だ。新手のハラスメントも増殖し続けている。誰もが加害者となりかねない時代にどう向き合えばいいのか。ハラスメントを取り巻く今を探る。(イラスト=JJPan/Getty Images)
(神田 啓晴、鳴海 崇、小原 擁、西岡 杏)
CONTENTS
PROLOGUE
今なお続く、当事者の苦しみ
パワハラはなぜなくならないのか
PART1
「パワハラ防止法」が中小企業にも
ハラスメント保険に殺到 不安に陥る日本企業
COLUMN
世は「XXハラ」であふれている
ハラスメント大全
PART2
あなたも“ハラッサー”?
危険度を再点検 グレーゾーンはもうない