この記事は日経ビジネス電子版に『「予定は1分刻み」「接待厳禁」 キーエンスの豆知識』(2月14日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月21日号に掲載するものです。

抜群の業績を誇るキーエンスは、その社風も独特だ。一般企業では異質とされる行動も、同社の社員は当たり前にこなす。社員やOB、顧客の証言を基に、知られざる流儀を探った。

無難で誰からも好印象を持たれる装いが重要だ。ゆえに、多くのキーエンス社員は自然と「白いシャツを選ぶ」(OB)。明確なルールはないとするが、外からはそれが流儀に見える。

アルコールの力を借りて顧客を口説くのは「邪道」と見なされる。接待なしでも買ってもらえる製品をつくり、正々堂々と売り込むべし。

業務に無関係なスナック菓子などはおおっぴらに社内に持ち込めず、スターバックスのコーヒーもNGだとOBは話す。理由は密閉できずこぼしやすいから。「公私峻別(しゅんべつ)」を徹底。

(イラスト=ヤギワタル)
(イラスト=ヤギワタル)

パワハラにつながる恐れがあるため、上司が部下を誘うのは認められない、とあるOBは話す。部下から上司を誘うのは許されている。

営業担当者の殺し文句だが、「本当に近くまで来る用事があるのかは定かではない」(顧客)。同じ企業の別の部署に違った商品が売り込めるのではないかと、面談後も常に目を光らせる。

(イラスト=ヤギワタル)
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