「セブン-イレブン」を立ち上げ、コンビニを日本に定着させた鈴木敏文氏。経営の第一線から退いて6年近くたった今、セブン&アイHDをどう見るのか。「完成形はない」。消費者に合わせて変わり続けることの重要性を説く。
![<span class="fontBold">鈴木敏文[Toshifumi Suzuki]</span><br />1932年長野県生まれ。63年にヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)に入社し、73年にヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)創設。78年に社長。2005年セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO就任。16年に退任し名誉顧問に就任。(写真=的野 弘路)](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/01023/p1.jpg?__scale=w:500,h:414&_sh=05b0bc02f0)
1932年長野県生まれ。63年にヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)に入社し、73年にヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)創設。78年に社長。2005年セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO就任。16年に退任し名誉顧問に就任。(写真=的野 弘路)
セブン-イレブンを率いた“カリスマ”鈴木敏文氏。89歳となった今も、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の本社近くに構えた執務室に毎日顔を出しているという。巨大流通企業の未来について聞くと、静かな口調でコンビニの「原点」から語り始めた。
セブン-イレブン・ジャパンを立ち上げる時はまず、「コンビニ」とは何だろうと考えるところから始めた。やはり「コンビニエンス」、つまり「便利」な店だよね。言葉は米サウスランド(現・米セブン-イレブン)からもらったけれども、向こうのやっていることとは関係なしに、日本における「便利」とはどういうことか、とずっとやってきたわけ。
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