<span class="fontBold">コンビニサイズの「イトーヨーカドー」(左)。背後には一般客は入れない1000坪超の「売り場」が広がる</span>(写真=2点:都築 雅人)
コンビニサイズの「イトーヨーカドー」(左)。背後には一般客は入れない1000坪超の「売り場」が広がる(写真=2点:都築 雅人)

 ところ変わり、JR西日暮里駅から北に歩くこと5分。ここには日本で一番小さな「イトーヨーカドー」の店舗がある。総合スーパーを30坪ほどのコンビニ店舗のサイズに圧縮したようにも見えるが、さにあらず。この店舗はいわば“出島”。背後には延べ床面積で1000坪を超える「目に見えないスーパー」が広がっている。

 「ネットスーパー西日暮里店」(東京・荒川)。イトーヨーカ堂が展開するEC(電子商取引)に特化した「ダークストア」だ。屋内は総合スーパーの店舗そのもの。値札が付けられた日用雑貨や食料品が陳列棚にずらりと並び、取り扱う品目は約8500に上る。ただ、店内には一般の買い物客がいない。制服を着た従業員が注文を受けた商品をピックアップし、梱包済みのものをベルトコンベヤーに乗せていく。その行き先は配送車。委託先の事業者が、店舗のある荒川区を中心に西は練馬区、南は目黒区まで東京23区中14区に配送する。

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