「今のセブン-イレブン・ジャパンには社内での、そして本部と加盟店とのコミュニケーションに問題がある」。東大阪市の事件が起こってから2カ月後の19年4月、社長就任の記者会見に臨んだ永松文彦氏は強い危機感をあらわにした。

 店舗運営の様子を見て回った永松氏の目に映ったのは、コミュニケーションが本部から加盟店に対して一方通行になっている様子だった。本部が営業形態や商品ラインアップを加盟店に押し付ける傾向が強く、オーナーが抱える問題点や見つけた気付きなどはあまり経営層に上がってこない状況だった。

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