人口減少など事業環境の変化が激しく、企業は成長しにくくなっている。重要だと見直されているのが、特定のブランドを支持するファンの存在だ。全顧客の2割が売り上げの8割をもたらす例が多いことから、ファンづくりが今、マーケティングの中心課題となっている。特集では、ファンが多いのはどんなブランドなのかを消費者1万人に調査した。あるブランドをどれだけ人に薦めたいか示す「顧客推奨度(NPS)」の尺度を使い、ECサイトからテーマパークまで10分野のランキングを掲載している。その結果から、ファンづくりのヒントを探る。
(写真=Muhammad Saiful Aswandee Narudin/EyeEm/Getty Images)

(佐藤 嘉彦、酒井 大輔、藤中 潤、生田 弦己)

CONTENTS

PART1
大きさだけでは勝てない
EC首位にヨドバシ 楽天・アマゾン超え

COLUMN
人口減、情報過多の時代を生き抜く
少数のファンこそ企業の味方

PART2
薦めたい自動車ブランド
独メルセデスが首位、僅差でトヨタ上回る

PART3
薦めたいコーヒーチェーン、
首位スタバ追うコメダ 顧客と市場創造

PART4
ファン戦略どう築く
経営にNPS採用、事業成長の鍵に

日経ビジネス2022年1月31日号 10~11ページより目次