この記事は日経ビジネス電子版に『「中興の祖」ランキング』(2021年12月29日、22年1月17~21日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』1月24日号に掲載するものです

 「寅(とら)千里を走る」──。相場格言の通り、2022年の日本経済は疾走するか。大発会の1月4日、東京株式市場で日経平均株価は21年末比510円(2%)高の2万9301円で取引を終えた。大発会での値上がりは4年ぶりだ。21年9月以来の3万円台復帰を期待する声は多い。ただ、長いスパンでみると、1989年末に付けた史上最高値(3万8915円)は遠い。

注:1989年以外の株価は大発会の終値<br />出所:QUICK・ファクトセット<br />(写真=左:Haruyoshi Yamaguchi/アフロ、右:毎日新聞社/アフロ、背景:PIXTA)
注:1989年以外の株価は大発会の終値
出所:QUICK・ファクトセット
(写真=左:Haruyoshi Yamaguchi/アフロ、右:毎日新聞社/アフロ、背景:PIXTA)
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 米国市場と比べると差は歴然だ。ダウ工業株30種平均はこの間に約10倍超に上昇した。米アップルなどIT(情報技術)大手がけん引する。

 「失われた30年」がなお続く日本経済。だが、この逆境を乗り越えて成長した企業や経営者がいたことを忘れてはならない。日経ビジネスが1月10日号で取り上げたソフトバンクグループと同社を率いる孫正義氏はその筆頭だろう。

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