北京冬季五輪・パラリンピックの開幕まで1カ月を切った。中国が国家の威信をかけるイベントで、米国は外交的ボイコットを発表。世界を揺るがす巨大国家となった中国はどこへ向かおうとしているのか。

<span class="fontBold">北京冬季五輪は2月4日に開幕する。北京市内や周辺施設では準備が進む</span>(写真=AFP/アフロ)
北京冬季五輪は2月4日に開幕する。北京市内や周辺施設では準備が進む(写真=AFP/アフロ)
(写真=AFP/アフロ)
(写真=AFP/アフロ)

 2月4日、北京冬季五輪・パラリンピックが開幕する。だが、2021年末の時点でも北京の街に五輪開催の盛り上がりはなかった。北京の繁華街、王府井に設けられた公式ショップの人影はまばら。通りすがりの人がたまに入ってきても、店内を見回すとすぐに出て行ってしまい店員も暇を持て余している。

 五輪の観戦チケットは中国本土在住者に限って販売する方針だ。だが、具体的な販売方法は開幕まで1カ月に迫った1月4日時点でも、明らかにされていない。「結局、身元が確かな招待客だけになるのではないか」ともささやかれる。

 習近平国家主席は新年のあいさつで「世界は中国に期待している」「中国は準備ができている」と五輪成功に向けて自信を示した。22年秋の党大会で異例の3期目入りの公算が大きい習氏にとって、北京冬季五輪の成功は最重要事項だ。それにもかかわらず、五輪の祝賀ムードを盛り上げきれない最大の理由は中国国内で新型コロナウイルスの感染が再拡大傾向にあることだろう。

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この記事はシリーズ「米中分断の嘘 習近平「新文革」の実像」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。