この記事は日経ビジネス電子版に『「まだ1合目」 資本家・孫正義の見る未来』(2021年12月24日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2022年1月10日号に掲載するものです。

数々の逆境を大胆な決断と事業の変身で乗り越えてきた孫正義氏とソフトバンクグループ。米中対立、さらには金融緩和の正常化という逆風が吹く中、「投資会社」に転機が訪れている。

大胆な決断で「変身」を重ねてきた
●ソフトバンクの歩みと時価総額の推移
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(写真=左・中央:共同通信、右:Zuma Press/アフロ)
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 「まだ1合目。始まったばかりだ」──。浜離宮を見下ろすソフトバンクグループ本社ビル高層階で、孫正義会長兼社長はこう語り始めた。自ら心血を注ぐユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)投資の達成度を聞かれてのことだ。

 世界にユニコーン企業とその予備軍は約3000社。ソフトバンクGはこのうち約400社に、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などを通じて出資する。今や世界で最も注目される投資
会社となった。

 2021年3月期、ソフトバンクGは日本の上場企業として史上最大の約5兆円の純利益をたたき出し、「本業」と位置づけるユニコーン投資はいよいよ軌道に乗ったかにみえた。

 しかし今、同社はかつてないほどの逆風の最中にある。

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この記事はシリーズ「孫正義の「資本論」 ソフトバンク、巨大ファンドの内幕」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。