この記事は日経ビジネス電子版に『「どうやって私を特定する?」個人情報で知っておきたい5つの疑問』(12月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月13日号に掲載するものです

<span class="fontBold"><span class="fontSizeL">鎌田 博貴</span>氏<br />インターネットイニシアティブ(IIJ)<br />ビジネスリスク コンサルティング本部 副本部長</span>
鎌田 博貴
インターネットイニシアティブ(IIJ)
ビジネスリスク コンサルティング本部 副本部長

Q1 そもそも個人情報とは?

 個人情報と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。名前、年齢、性別、住所、電話番号、勤務先のどれが個人情報に該当すると思いますか。

 日本を含む世界の多くの国々では、個人情報は「識別され得る個人に関する情報」と定義されています。同姓同名の方がいる場合もありますが、名前は基本的に特定の個人を識別できるため個人情報になります。

 一方で、同じ年齢や性別の人はたくさんいますし、住所や電話番号だけを見て個人を特定するのは難しい。これらは名前という個人情報と組み合わせて、特定個人を識別できる場合に限り、個人情報に該当します。

 では、ブラウザーで閲覧したウェブサイトの履歴はどうでしょうか。日本の法規制では個人情報とは見なされない一方で、欧州連合(EU)などは個人情報だとして規制対象にしています。

Q2 どうやって個人を特定する?

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