国際共同治験に日本も参加

 11月26日時点でファイザーとMSD(メルクの日本法人)は、日本での申請時期などを明言していない。だが、日本を含めた形で国際共同治験を進めており、近く申請されるだろう。後藤茂之厚生労働相は11月10日、1日2回5日分のモルヌピラビルを160万回(人)分調達することで合意したと公表。日本政府はメルクに12億ドル(約1386億円)を支払う。

 日本勢では、塩野義製薬の経口抗ウイルス薬が臨床試験の終盤に差し掛かっている。「恐らく、日本の創薬史上で最速のペースだろう。それぐらいの危機感を持って取り組んでいる」と手代木功社長は話す。

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