もう新型コロナウイルスとの闘いは終わったのか。ワクチンの接種が進み、世界に類を見ないスピードで感染者数が減った日本。街中や飲食店、オフィスで、人々はコロナ禍前の日常を取り戻そうとしている。だが、各地でクラスターが散発的に発生。ワクチンの予防効果も減衰していく。新たに見つかった変異型「オミクロン」への警戒感も高まっている。いつか第6波はやってくる。医療体制にきしみが生じた第5波をどれだけ糧にできるかが問われている。(写真=Indeed/Getty Images)
(編集委員 田村 賢司、編集委員 橋本 宗明、生田 弦己)
CONTENTS
PROLOGUE
繁華街も観光地も
戻りつつある「3密」の日常
DATA
こんなに違う各国のコロナ感染状況 ワクチンだけでは説明できず
PART1
神経すり減らす自治体
くすぶる感染の火種 第6波に戦々恐々
PART2
飲み薬の国内承認も間近
治療薬とワクチン 「脱コロナ」の武器に
INTERVIEW
手代木功・塩野義製薬社長に聞く
1つぐらいは日本製で パンデミックへの備えを
PART3
第6波に備える道はここに
地域の独自対策生かし 医療ガバナンス構築
INTERVIEW
後藤茂之・厚生労働大臣に聞く
病床3割増に飲み薬 第5波の課題乗り越える