アップル、MSも受け入れ
同じ頃、米国でも存在感が高まる出来事が相次いで起きた。アイカーン氏らは13年、米アップルに株主還元を求め、自社株買いを促した。米マイクロソフト(MS)は当時有名ではなかった米バリューアクト・キャピタルから取締役を受け入れた。
動かす資金量も膨らんでいった。米投資銀行ラザードによると、21年のバリューアクトの資産運用残高は130億ドル(約1兆4500億円)でサード・ポイントは260億ドル、最大手の米エリオット・マネジメントは480億ドルにも及ぶ。
アクティビストが機関投資家から多額の資金を集められるようになったのは、投資先との交渉手法が巧妙化してきたためだ。株主還元のみを強硬に求めず、ガバナンスの強化や資本効率を高めるための事業再編などを主張。大手機関投資家も相乗りしやすくなった。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2903文字 / 全文4987文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「東芝解体」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?