特殊とみられがちな防衛産業だが、半導体産業などと共通の課題を抱える。「異形の産業」からの脱却は、日本の産業全体を活性化させるヒントになり得る。

 これまで見てきたように、防衛産業は劣化の度を強めている。放置すれば、防衛産業の弱体化が日本の防衛自体を脅かしかねない。民間事業への技術のスピンオフも、その資源を失う。歯止めをかけるなら今だ。

 実は、防衛産業が直面する危機とその処方箋は、経済安全保障の核心を成す半導体産業と似ている。

 経産省は①先端製品は輸入に依存②不況の影響で将来に向けた投資ができない③中国や韓国の企業が政府の支援を得て成長──が日の丸半導体の凋落を招いた一因とみる。

 これらの課題は、防衛産業が直面する①FMSによる米国製装備の取得拡大②将来の受注が予見できず投資しづらい③中韓の防衛関連の科学技術予算の拡大──に通じる。

 これらからいかに抜け出すか。取材班が有識者や企業と議論する中で得た方策を紹介する。

防衛産業が競争力を高めるための課題と方策
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