台頭する中国とそれに対抗する米国、そして両国に挟まれる日本。安全保障の環境が激変する中、国防を担う防衛産業の重要度が増している。にもかかわらず、日本の防衛産業がさまよっている。防衛関連の技術は、将来の成長につながるイノベーションの源泉でもある。この先の日本の経済や暮らしに直結する防衛産業をいかに防衛するのか。新政権は目をそらさずに、今こそ真剣に議論する時だ。(写真=共同通信)
(上阪 欣史、西岡 杏、森 永輔)
CONTENTS
PROLOGUE
溶ける軍民の境界線 分断で苦境に立つ日本
PART1
防衛タブー視のツケ
静かに消えていく企業
PART2
次期戦闘機「国産」主導で発進
名を捨て実を取れるか
PART3
イージス・アショア配備停止の波紋
「買い物」の目利き重要に
EPILOGUE
「異形の産業」を脱却 防衛が日本経済を救う