57年ぶりの東京五輪・パラリンピックがまもなく開幕する。コロナ禍により史上初の延期となった大会は、今もこの新たなウイルスに振り回されている。もし開催後に感染爆発が起きれば日本経済は機能不全に陥り、国の信頼が失墜する。政府は東京都に4度目の緊急事態宣言を出し、東京などでは無観客での開催となる。1964年の東京大会にあった祝賀ムードや高揚感の再現は望むべくもない。「賭け」とも言える「コロナ五輪」の開催が日本にもたらすのは自信か喪失感か。(写真=AFP/アフロ)
(岡田 達也、江村 英哲、吉野 次郎、酒井 大輔、佐藤 嘉彦)
CONTENTS
PART1
コロナ五輪で「悪目立ち」の恐れも
困惑するスポンサー企業
COLUMN
緊急事態宣言再発令
「背水の陣」で東京五輪に臨む菅義偉首相