モノの値段が一斉に上がっている。5月25日、日清オイリオグループが食用油の値上げ方針を発表した。値上げは今年に入り3回目。合計すると値上げ幅は家庭用で1kg当たり100円超になる。例えば1300g入りの「日清サラダ油」の店頭価格は400円前後が多い。値上げは出荷価格ベースだから、インパクトは大きい。

 「物価の優等生」と呼ばれた鶏卵にも異変が起きている。JA全農たまご(東京・新宿)によると、20年にはおおむね1kg当たり200円を下回っていた東京のMサイズの基準価格は足元(5月26日)で260円と3割以上高い水準だ。

突然の「インフレ」に戸惑い

 そばの材料になるソバの実も価格が高騰し、セルフ式そば店「ゆで太郎」を展開するゆで太郎システム(東京・品川)が5月に値上げに追い込まれた。

 今やかけそばに生卵を浮かべた「月見そば」は、物価上昇の象徴だ。価格が転嫁できるならまだまし。転嫁できなければ、効率化などで吸収するしかない。

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