脱炭素に食糧問題、次々に襲いかかる自然災害や感染症……。人類が抱える難題を乗り越えるためのテクノロジーが改めて注目されている。かつての技術立国の面影も薄れつつある日本だが、企業や大学ではとがった人材が社会課題を解決しようと奮闘している。資源が限られ災害も多い課題先進国だからこそ、世界にも通じる新たな技術やスタートアップ企業が生まれる可能性がある。日本発の「異能ベーション」。その最前線を追った。(写真=Yuji Sakai/Getty Images、Abdelhadi Ghzal/EyeEm/Getty Images)

(上阪 欣史、大西 綾、西岡 杏)

CONTENTS

PROLOGUE
社員16人が宇宙開発の常識覆す
日本にはまだまだ底力がある

PART1
ESGという追い風
「課題先進国」が生む 一点突破イノベーター

PART2
最先端だけが解じゃない
日本のお家芸が輝く 温故知新テック

PART3
生かすも殺すも経営次第
技術の種を実らせる スピード&オープン

EPILOGUE
技術立国への再出発
3つの「欠乏」、解決への道

日経ビジネス2021年5月31日号 24~25ページより目次