2020年東京五輪を延期に追い込み、飲食業や観光業に壊滅的打撃を与えたコロナ禍。だが、感染症のまん延による日本経済へのダメージはそれだけではない。むしろ今後長期にわたり懸念されるコロナ禍の災厄は、「少子化の急加速」だ。背景にあるのは、人との接触が制限される社会で進む「恋愛の停止」。婚姻や出産の前提ともいえる恋愛活動が滞れば、少子化は当然一段と加速する。子供が少ないどころか、もはや周囲に見当たらない──。そんな「無子化社会」の到来を前に、企業と個人がすべきことを考える。(写真=Aitor Diago/Getty Images)
(奥平 力、小太刀 久雄、小原 擁、藤中 潤、神田 啓晴、高尾 泰朗)
CONTENTS
PART1
コロナ禍、もう一つの災厄 「恋愛」が止まっている
PART2
2021年ベビーショック到来 日本の少子化、「18年早送り」の戦慄