交流の場としての魅力はなくならない

鳥貴族ホールディングス社長
大倉忠司

(写真=水野 浩志)

 人々の生活はコロナ禍で変わったと思う。しかし、アフターコロナになれば、その変化も戻ると私は考えている。ニューノーマルとかいろいろ言われているが、そこまで変わらないのではないかというのが私の考えだ。人類は過去にも感染症を経験してきた。それでもハグや握手をするし、人と接する。高齢者へのワクチン接種が進む6月ぐらいから徐々に普通の生活になり、年末には全員が戻るのではないかと期待している。

 居酒屋の文化には歴史があるし、外食の中でも居酒屋はコミュニケーションの場として一番最適だ。あまりにも居酒屋業界がダメージを受けたので、皆さんがちょっとネガティブになりすぎていると思う。

 もちろん元の形に100%戻るとは思っていないが、海外の状況を見てもレストランが再開されると、待ってましたとばかりに、皆さん殺到している。やはり内食や中食にはない魅力が外食にはある。人間はもともと人とつながりたいものなので、コミュニケーションの場や非日常の場としての魅力はこれからもあると思う。

 チキンバーガー専門店のTORIKI BURGER(トリキバーガー)を今年夏に開業する一番の目的は感染症リスクに備えることだ。専門家によると、10年に1度ぐらいは今回のようなことが起きてもおかしくないそうだ。そうなると感染症が起こるたびに経営が揺らぐので、経営基盤を強化する狙いがある。

 コロナ禍がなければ、開業は3~4年先のイメージだった。しかしコロナ禍で居酒屋が否定されファストフードは好調に推移していたので、今やろうと決めた。最初の3年間で10~20店舗ほど、いずれはフランチャイズ展開もして日本国内1000店を目指していきたいと考えている。

従来型の居酒屋は死んだ

ワタミ会長
渡邉美樹

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